SamuraiGG present「ポルカファンタジー x 元素騎士オンライン」 CEO対談 後編

2022年12月10日に開催された「SamuraiGG大感謝 超BOUNENKAI3.0」の特別企画、ポルカファンタジー×元素騎士オンラインCEO対談のイベントレポートをお届けします。後編では両タイトル間でのコラボレーションの可能性や、GameFiプレイヤーの未来についてお話を聞きました。

「ポルカ騎士」が実現する可能性はある!?

田中世識(以下、田中):前半ではGameFiが経済圏を作ることの重要性とともに、ゲームコンテンツの面白さも大事だというお話がありました。ユーザーとしての率直な質問なのですが、『ポルカファンタジー』と『元素騎士オンライン(以下、元素騎士)』がコラボレーションしたらとても面白そうです。コラボの可能性はありますか?あるとしたらどんな世界観になりそうでしょうか?

マキシイ・クアン(以下、マキシイ):実はさきほども裏でそういう話をしてて。『元素騎士』は先にリリースしていて、もうLANDも作るので、良かったらポルカさんもLANDどうですか?『ポルカ騎士』どうですかって(笑)。

アレックス・フィ(以下、アレックス):どちらもゲームという点では同じですし、結構似た要素も多いので、今後何らかの形でコラボすることも可能ではないかなと思います。当然、ユーザーの意見を反映できる形を考える必要はありますが。

マキシイ:あとお互いWeb3なので、トークンであったりNFTであったり、コラボはしやすいですよね。やはりオンチェーンの良いところで、スワップブリッジすればすぐ一緒にできる部分がありますから。

アレックス:だからコラボについてはマキシイさん、また話しましょう。この場では何も約束できないので(笑)。

 マキシイ:そうですね、僕も『ポルカファンタジー』のリリースをお待ちしています。

アレックス:はい、頑張ります。

田中:私も楽しみにしております。あとSamuraiGGも何かご協力できることがあったらぜひ。

マキシイ:ぜひお願いします。自分も『元素騎士』を実際にプレイするんですけど、実はよくSamuraiGGのユーザーさんとパーティを組んだりとかしてて、いつもお世話になってます!

田中:そうなんですね!こちらこそお世話になっております(笑)。今後コラボレーションも含めてGameFiは様々な形で進化していくと思うのですが、そのような進化に対して、ユーザーとして備えておくべきスキルや知識などはあるのでしょうか?

アレックス:そうですね、Web3の世界はWeb2とかなり違うので、ユーザーが自分の資産、例えばNFTやLAND、トークンなどを守るための知識を備えるのが重要だと思います。GameFiについて知識がない人や始めるのを怖がっている人の多くは、「詐欺が多い」とか「情報やお金を盗まれたらどうしよう」と思っているんですね。一般人のユーザーを取り込むときにはそれが一番のハードルだと思います。なのでユーザーもプロジェクトを作る側も、同じWeb3を盛り上げる人間として、Web3の知識を広めていく必要があるのではないでしょうか。SamuraiGGさんはそういった教育の面ですごく活躍されていて、僕もリスペクトしています。これから『ポルカファンタジー』としても色々なプロジェクトやギルド、SamuraiGGさんとも協力して、そういった教育を進めて行きたいですね。Web3の人間としてこの業界を盛り上げて、皆さんが持つ明るい将来像を共に実現していきたいなと思います。

マキシイ:20年前の「.comバブル」と同じように、例えばウェブブラウザの使い方とか、変なサイトに行かないようにするとか、ウイルスをどう防ぐかとか、Web3でもみんなが知っていく、教育していく時期だと思いますね。ついさきほど、『元素騎士』に対して「NFTインポートができない」という問い合わせがあって調べてみたら、ガス(手数料)が入ってないと。ガスが入ってないと当然送れませんよね。そういった基本的な知識の教育は必要です。例えば、自分の秘密キーを他人に教えないといったWeb3の基本的な知識などはできるだけ共有できたらいいですね。基礎知識が広まってくると、多くのユーザーがメタマスクだったり、他のWeb3アプリだったりを使いこなせるようになる。そういう状況になってから、もっと面白いアプリやサービスが出てくると思うんです。『元素騎士』はユーザーフレンドリーに作っていて、Web3ウォレットがなくてもプレイできるのですが、それでもトークンとかNFTを扱うとなると、やはり最低限の知識は必要だなと思います。

ユーザー自身が形作っていくGameFiの未来

田中:お話を聞いて、ユーザーも色々準備すべきことがあると感じました。リテラシーやスキルなどを身につけて、ユーザーがGameFiに適応した先に、ユーザーにはどんな変化が訪れると思われますか?

マキシイ:Web3ではNFTもトークンも自分のものになるので、中には自分でサービスを立ち上げてそのトークンとNFTを活用する人も現れるでしょう。Web3はPeer to Peerで世界が広がるので、今までと違ってGAFA等に頼らなくても、自分で何か作ったり経験したりできます。もちろんGameFiの場合は面白さだけでなく経済的な要素もあるので、NFTの価値を上げたりとか、資産運用としても使えますよね。運営元と協力もしながら、どんどんWeb3のサービスを自分で作っていく未来が見えてくると思うんです。ギルドと組んで、別のDAOを立ち上げたりまた別のトークンを作ったり。そんな未来を期待しています。

アレックス:とても面白い質問ですね。言い換えると、これからの世界はWeb2とWeb3どちらを選ぶかという質問だと感じます。私は、これからはWeb3があることでユーザーの自由が広がると思うんです。Web2とWeb3の議論の中ではよく「Web3の世界では自己責任で全部を管理しなきゃいけない」という話が出ますよね。でも、おそらくそんな世界は来ません。自分が管理することもできるし、管理を任せることもできる時代が来る。そして、ユーザーの選択肢が増えれば、経済圏も広がっていきます。なので、これはWeb2であれはWeb3だと分けるのではなく、Web2.5とかWeb2.8のような考え方で、ユーザーの自由度を広げる経済モデルが必要だと思うんです。なのでSamuraiGGさんのような、ユーザーと一緒になって展開していくサービスやプロジェクトが大事だと思いますし、これから、ユーザーにより自由な選択肢が与えられるプロジェクトが増えると思います。自分の自由をどうやって使うか、どうやってそのゲームをもっと面白くしていくかが、ユーザーとプロジェクトの課題になっていくのではないでしょうか。10年後とか5年後にそういう世界が来るのが楽しみですね。

田中:確かに、自由な選択肢が増える未来は楽しみですね。でもその一方で、人々にとって選択肢が増えることは負担になるとも捉えられます。そう考えたとき、人々を誰が誘導するべきなのか、もしくは誘導せずに本当に個人に選択をしてもらうのか、その点はどうお考えですか?

マキシイ:そうですね、いわゆる非中央集権化というのは、まさにそのためにあると思っています。人間が管理しているとどこかでミスしたり、どこかで今回のFTXみたいな事件が起きたりしますよね。そういった失敗を改善するために、Web3世界で進化が起きて、新しいサービスが出てくる。サービスが新しいプログラムやコードによって良い方向に変化していくことは、誘導されながらさらに良いものを作って行く流れとして捉えられますよね。そういったプロセスを通してバランスが取れた時点で、Web3は成熟するんだと思います。そうしたら次は「Web4」へ進化していく。すでにクォンタムコンピューター(量子コンピューター)も登場しはじめていますよね。あれはブロックチェーンの処理スピードをさらに超える技術ですから。AIが人間をコントロールする社会じゃないにしても、それに近い未来が来るのではないでしょうか。そういった意味では、コードとのうまい付き合い方を探すのはWeb3の課題だと思います。

田中:アレックスさんはどうお考えでしょうか?

アレックス:最近、目にした言葉があって「Web5」というものなんですが、つまりWeb2+Web3ですね。これから分散化の流れが当然来ると思うのですが、私はそれが「自由の分散化」だと思うんです。情報の開示や透明化によって、人々が自分で選べるような状態になる。そこで自分がどんな選択をするのかがすごく重要だと思います。つまり、 Web3世界で人々を誘導するものは、結局ユーザー自身なんです。情報の質さえ高ければ、ユーザーには選択できる知恵がある。これからの世界はおそらく、自分がどの道に進むのかを選べる時代になると思います。分散化にも中央集権にもそれぞれメリットとデメリットがあるので、私は、人々が自由に選択できる「Web5」の世界が理想というか、人間の本質をリスペクトする形ではないかなと思っています。

田中:ユーザーが自由に選択していくことで、Web3は成熟していくんですね。心惜しいですがお時間が来てしまったようです。お二人とも、本日はお忙しいところ貴重なお話をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!

より明るい未来、より面白いGameFiの姿をユーザーの選択が作っていく。『ポルカファンタジー』と『元素騎士オンライン』の両CEOが描くWeb3世界の主人公は、きっと私たち自身なのではないでしょうか。SamuraiGGでは今後も、ユニークなイベントや特別企画を開催していく予定です。興味を持たれた人は、次回のイベントにぜひ参加してみてくださいね。

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Game Guide