FRBが金利を引き上げるとどうなる？政策金利の仮想通貨に与える影響を徹底解説！

「アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひく」と聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。これは、アメリカと日本の経済関係を比喩した言葉です。

近年、FRBの金利引き上げの影響でドル高が進み、米株価が暴落するのではとささやかれています。そうなれば、日経市場に影響がないわけありません。また、ドル為替と密接な関係である仮想通貨も、同じ道をたどることになるでしょう。

しかし、もしかすると「仮想通貨買い」のチャンス到来かもしれません。そうなると今後、FRBの金利動向に目が離せません。

そこで本記事は、FRBの詳細や仮想通貨との相関関係を初心者向けに解説しています。また、記事後半では、今後の米国金利の推移について触れています。

これからの米国市場の展望や、今後の仮想通貨の行方が気になる方は、最後までご覧ください。

FRBが利上げを行うとどうなるの？

アメリカのFRBは、経済に大きく影響を与えますが、その範囲は世界全体に及びます。過去でいうと、2008年のリーマンショックが記憶にあると思いますが、あの世界的大不況もFRBの金利に深く関わりがありました。

ここでは、気になるFRBとはなにかやもたらす影響を順に沿って説明します。今後の経済展望が気になる方は、参考にしてみてください。

• FRBとは？
• FRBの利上げとは？
• FRBが利上げを行う影響

FRBとは？

FRBとは（Federal Reserve Board）の略語のことで、米連邦準備制度理事会のことを指します。米国の中央銀行の主たる運営機関です。米国内の12都市にある連邦準備銀行をまとめる立場で、日本でいう日銀に相当する重要な機関です。

特にアメリカは、世界最大の経済大国です。そして、アメリカの金融政策の策定・実施を担うFRB発言は市場に絶大な影響力があるとされています。

つまり、FRBは、世界の中心的な金融機関ということです。

FRBの利上げとは？

冒頭でも触れた「FRBの利上げ」とは何を意味するのでしょうか。FRB利上げとは、アメリカの政策金利の一環のことです。利上げの目的は景気を安定させることです。

利上げは、景気上昇による市場の過熱を抑制するために実行されます。金利効果はさまざまな経済指標に影響を与えるため、FRBの利上げは、米国経済の重要な金融施策だといえるでしょう。

例えば、盛んだった市場の金利が上がることで、お金を借りる人が減っていきます。そうなれば、キャッシュフローが鈍化し、不安定だった経済が落ち着き、物価など経済圏が安定していく流れとなります。

FRBの利上げとは、上昇した不安定な景気を安定させる目的で行われる政策金利であるということです。

FRBが利上げを行う影響

FRBの政策を行うことでさまざまな経済指標に影響があります。具体的な経済指標とは以下の3項目です。

• ドル相場
• 米国企業の株価
• 原油価格

利上げを実施すれば、金利が上昇するのでドルに集中し、ドル高が起こります。それに伴い、株価と原油は、相対的に価値が下がります。

そして、アメリカ市場の影響を受け、相関関係の強い日経株価・円相場も米国株価の下落に引っ張られて価値が下がっていくのです。その結果、新興国通貨も下落していきます。

FRB金利政策には、世界全体に影響をもたらす可能性があります。

FRBが金利を引き上げると仮想通貨にも影響が出る？

FRBの金利が引き上がると仮想通貨にはどのような影響があるのでしょうか。先述した通り、ドル高が起これば、リスク資産である通貨は、リスクヘッジのため一気に売り捌かれやすいです。

すると、リスク通貨は飽和状態となり資産価値が一気に下落するでしょう。つまり、FRBの金利引き上げは、仮想通貨への影響度は非常に高いということです。

米国の政策金利の推移

2022年米国のFRB金利推移でいうと、1月0.25%が直近の9月には、3.25%まで引き上がりました。その差は、3.0%と大きな数字となっています。

しかし、米国物価の上昇が懸念される中、2022年初頭アメリカの金利は、0.25%と低い金利で推移し続けていました。そして、今回のFRB金利引き上げは、過熱した米国景気を冷やすことが目的として発表されています。

新型コロナやロシアのウクライナ侵攻などさまざまな要因があるにせよ、アメリカの物価上昇に歯止めがかからない限り、今後もFRBの金利は、上昇傾向といえるでしょう。

まとめ

FRBの金利引き上げは、仮想通貨の資産価値への影響度は、非常に高いです。仮想通貨の資産運用や保有している方からすると、経済大国である米国の不安定な金利政策は、気が気じゃないでしょう。

本記事は、FRBが金利を引き上げるとどうなるか解説しました。

アメリカ経済を左右する金融機関の中心的存在はFRBで、日本でいう日銀の役割を担います。また、米国景気の安定を目的に、FRBの利上げが政策金利のひとつとして行われるのですが、直接的な影響として、ドル高や米国株の下落を引き起こします。

さまざまな経済効果の影響で、日経株価の下落、円安にも間接的にかかわってきます。また、ドル高や円安に強く関わる仮想通貨にも大きく影響するのは、いうまでもありません。

そして、直近でいうと、FRBは利上げ傾向にあります。結果的に仮想通貨の資産価値が急落する可能性は、ゼロありません。つまり、仮想通貨の買いタイミングの到来かもしれません。今後のFRB金利の推移に注目です。

本記事を参考に、FRBの金利動向に合わせて、仮想通貨による資産形成を検討してみてください。