仮想通貨のステーキングとは?仕組みややり方・リスクについて徹底解説!
日本では、投資に関する関心が年々高まりつつあります。特に、日本政府が投資を活発化させようとNISAやiDeCoなどの制度を誕生させて以降、その機運は確実に高まりつつあります。
日本では、コツコツと資産を増やせる定期預金などの方法が古くから用いられてきました。ただし、低金利時代に突入して雀の涙ほどの利息しか付きません。
そこで注目されているのが、仮想通貨のステーキングです。定期預金のようにただ仮想通貨を保有しているだけで、報酬を得られる魅力的な制度となっています。
それでは、仮想通貨のステーキングとは一体どのようなものなのでしょうか。そこでこの記事では、仮想通貨におけるステーキングの概要や、実際の運用方法などを紹介します。
仮想通貨を使って稼いでみたいけれど、大きなリスクは取りたくないと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
ステーキングとは
まずは仮想通貨におけるステーキングの基礎について解説します。ステーキングの意味をしっかり理解して、正しく運用することが求められます。
ステーキングとは
ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有する形で、ブロックチェーンのネットワークに参加する仕組みのことです。仮想通貨を保有すれば、ブロックチェーンを維持できたり承認行為を行ったりして、ブロックチェーンに貢献できるのです。
ネットワークに貢献することで、仮想通貨を預け入れた期間や数量に応じて、報酬が支払われます。一般的な仮想通貨においては、価格が安いタイミングで仮想通貨を購入して、価格が上がったタイミングで売却するのが一般的です。
上記は、売買差益を獲得するのが主な目的でした。一方、ステーキングでは価格の上下に関わらず、対象となる仮想通貨を保有すれば継続的に報酬を得られます。
あくまでも、対象となる仮想通貨は限られますが、手間をかけずに報酬を得られる魅力的な仕組みといえます。
コンセンサスアルゴリズム
仮想通貨のステーキングを知る上で、コンセンサスアルゴリズムを理解することが重要です。コンセンサスアルゴリズムとは、日本語では合意の方法という意味で、ブロックチェーンに取引を記録する際の仕組みを指します。
ステーキングでは、主に三つの方式が主流となっております。
- PoW
- PoS
- DPoS
各方式の詳細は、以下の通りです。
PoW
仮想通貨の創設期に構築されたブロックチェーンの多くが、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)です。PoWは合意形成アルゴリズムの1つで、PoWは膨大な計算処理を終えたPCに取引を記録する権限を付与します。
そして、過半数のPCが記録した取引を正しい取引だと認定します。また、正しい取引を記録した場合に報酬が与えられる仕組みを採用しているのです。
特定の数値を発見して報酬を得る構図のことを、マイナー(採掘者)と呼びます。また、PoWに参加する行為のことをマイニング(Mining)と呼びます。なお、不正取引を記録すると報酬が付与されず、膨大な計算処理で消費した電力が無駄となるのです。
PoWにより、マイニングで取引の正しさは担保される反面、マイニングにより生じる弊害もあります。膨大な計算処理で大量の電力が消費されるので、社会問題となりました。
1秒間に処理可能な取引数も限定されており、最大7つの取引しか記録できません。
PoS
PoWには、電力消費量が大きく処理数も少ないという弱点がありました。その弱点を補うために新しく誕生した合意形成アルゴリズムが、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)です。
PoSの場合、取引の記録者が最初に資金を担保するという形で信頼を裏付けます。もし、不正な行動を取ると担保は没収されてしまいますが、正しい行動を続ければ報酬を獲得可能です。
資金を担保することをステークと呼びますが、ステーキングには無駄な計算処理が発生せず、電力はほとんど消費しません。ただし、PoSの場合は記録者が増えると、記録すべきデータ量が増加します。
これにより、1秒間に処理できる取引数が下がる問題があるのです。これは、誰が記録したのかという情報も記録する必要があるためです。
DPoS
PoSの弱点をさらに補う形で誕生したのが、DPoS(Delegated Proof of Stake)です。DPoSとは、仮想通貨の保有者に対して、保有量に応じた投票権を割り当てます。
そして、投票により取引の承認を委任するコンセンサスアルゴリズムとなります。PoSと異なり、 DPoS は投票によりブロックの承認者を選出する仕組みです。
取引承認に必要な承認数を減少させる効果があり、高速なトランザクション処理の実現ができます。
ステーキングの方法
仮想通貨のステーキングをおこなう場合、主に以下3つの方法があります。
- 国内取引所でステーキング
- 海外取引所でステーキング
- ブロックチェーンのネットワークに直接参加
上記のうち、ブロックチェーンのネットワークに直接参加する方法は、ブロックチェーンに対する高度な知識がないと困難です。また、日本語に対応しておらず、英語を理解している必要があります。
そこで、国内または海外の取引所でステーキングするのが現実的です。取引所でステーキングする場合、取引ページで販売所ページを開き、ステーキング対象となっている仮想通貨を選択して取引したい価格と量を設定するだけです。
国内取引所の場合、初心者でも簡単に購入できるというメリットがあります。また、海外取引所の場合、対応している銘柄が多い点が魅力的です。
ステーキングをするメリット
仮想通貨をステーキングするメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- 仮想通貨を保有しているだけで報酬を得ることができる
- 銀行に預けるよりも利回りが良い
- 仮想通貨を運用するリスクが低い
- ブロックチェーンネットワークが発展する助けになる
各メリットについて、解説します。
仮想通貨を保有しているだけで報酬を得ることができる
ステーキングのメリットとしては、仮想通貨を保有しているだけで報酬を得られる点が挙げられます。報酬は、ステーキングしている仮想通貨が増えていく形で付与されます。
例えば、法定通貨のトレードなどは、一般的に価格の変動を狙ってトレードします。また、スワップポイントと呼ばれる、金利差でポジションを保有した状態でも報酬を得ます。
スワップポイントの場合、あくまでもポジションを維持できるかが鍵で、価格変動により約定金が不足して維持できなくなる場合もあります。その点、仮想通貨のステーキングは仮想通貨を保有しているだけで報酬を得られる点は魅力的です。
銀行に預けるよりも利回りが良い
ステーキングの場合、定期預金などと比較して利回りが良い点が魅力的です。仮想通貨の種類や取引所によって異なりますが、一般的に約0.1%以上の利回りになることが多いです。
利率は、取引所や時期により変動しますが、平均して3〜6%の年利に設定されています。法定通貨のスワップポイント以上の利回りとなるので、安定して報酬を得られる点が魅力的です。
日本では、まだまだ普通預金の利率に頼っている方が多いですが、ステーキングの方が多く報酬が得られる状況です。
仮想通貨を運用するリスクが低い
仮想通貨の場合、まだまだ市場が完全に形成されているとは言えない状況です。よって、変動率が高いという側面があります。
ボラティリティの高さは、大きな利益を出せるチャンスがある反面、大きな損失が発生するリスクも捨てきれません。通常の取引では、たとえ狙った方向に値動きが進むという場合でも、常に心理的な負荷がかかるものです。
その点で、ステーキングはホールドしていれば資産を増やせるという点が魅力的です。特にトレードする必要はなく、ただ保有していればよいだけであり、精神的な負担が少なくコツコツと報酬を得られます。
ブロックチェーンネットワークが発展する助けになる
ステーキングとは、ブロックチェーンネットワークにおいてブロックチェーン生成の課程で発生する報酬です。各仮想通貨では、まだまだ発掘し尽くされてない領域があり、それを発掘するためにステーキングという形を採用しています。
ステーキングではブロックチェーンネットワークの構築に参画することができます。ブロックチェーンのネットワーク構築への参加は、滅多に得られない貴重な機会です。
自分が参加していることで、対象の仮想通貨の発展に寄与できます。そのうえで、報酬も得られるので、非常に魅力的な行為だといえるでしょう。
ステーキングをするデメリット
ステーキングは、メリットばかりではなくデメリットもあります。ここからは、各デメリットについて、詳しく解説します。
価格変動の影響が大きい
仮想通貨の場合、先に紹介したとおりボラティリティが非常に大きいです。仮想通貨の価値に影響する事象が発生すると即座に価格が変動します。
基本的に、仮想通貨のステーキングは価格の変動に関係なく保有し続けることは可能です。ただし、あまりに大きな価格変動によって、ステーキングの報酬を加味しても元本割れするリスクもあります。
コツコツと稼いだ報酬であっても、大きな価格変動で一気に元本割れしてしまっては、意味がありません。過去、柴犬コインのように一気に価値が上昇した例はあるものの、リスクがあることを理解してステーキングする必要があります。
ステーキングをしていると動かすことができない
基本的に、ステーキングしていても自由に入出金したり売買することは可能です。ただし、ステーキングし始めのタイミングでは、仮想通貨を動かせないようにするロック期間が設定される場合が多いです。
国内取引所であるGMOコインやコインチェックの場合、資産をロックする制度は採用していません。一方で、海外取引所で有名なバイナンスの場合、ロックの期間が30日、60日、90日に設定されています。
ステーキングをはじめたものの、別の仮想通貨に乗り換えたい場合もでてくるでしょう。ただし、この場合でも、ロック期間によって資金移動できない場合があるため、注意してください。
短期的な利益は見込みにくい
仮想通貨のステーキングは、5%程度の報酬が継続的に付与されます。ただし、仮想通貨の場合は大きなボラティリティによって、資金を倍増させることも簡単です。
その点で、5%程度の利回りというのは少々物足りなさを感じがちです。当然、普通預金の利息と比較すれば魅力的ですが、大きな利益を一瞬のうちに得られるような仕組みではありません。
ステーキングはどちらかといえばローリスクローリターンで資金運用したい方に向いた方法だといえるでしょう。
ステーキングはどのような人におすすめ?
仮想通貨のステーキングは、主に以下のような人におすすめの方法です。
- 仮想通貨で安定して稼ぎたい人
- 保有している通貨を長期的に保有しようと考えている人
それぞれなぜおすすめなのかを解説していきます。
仮想通貨で安定して稼ぎたい人
仮想通貨のステーキングは、やはり安定して稼げる点が魅力的です。通常の取引では、稼げる反面大きな負債が発生するリスクも否定できません。
また、稼げたとしても安定して報酬を得られる保証はありません。その点で、仮想通貨のステーキングでは利回り5%程度を安定して狙える点が魅力的です。
仮想通貨の知名度が高まっており、仮想通貨を使用してお買い物できるシーンも増えています。その点で、仮想通貨で家計をまかなうことも夢ではありません。
保有している通貨を長期的に保有しようと考えている人
仮想通貨は、先述した通り法定通貨のように普段のお買い物でも使用できるシーンが増えています。ただし、仮想通貨を購入したものの、実際に使用せずただ保有しているという人も決して少なくありません。
ただ寝かしておいても、価格の変動によって価値が下がっていく可能性もあり、もったいない状況です。そこで、長期的に保有しようと考えている場合や使い道に困っている場合、ステーキングするのがおすすめです。
ステーキングをするのにおすすめの仮想通貨取引所3選
ステーキングは、どの取引所でも同じ条件で利用できるわけではありません。そこで、有利にステーキングできる取引所を選ぶことが重要です。
ステーキングを実施する上でおすすめしたい取引所として、以下3社がおすすめです。
- GMOコイン
- Coincheck(コインチェック)
- bitFlyer(ビットフライヤー)
各取引所のおすすめポイントについて、詳しく解説します。
GMOコイン|手数料無料でステーキングできる
引用元:GMOコイン公式HP
- 各種手数料が無料で利用できる
- 国内最大級の取り扱い銘柄数を誇る
- 最短10分で口座開設可能
取引所名 | GMOコイン |
取り扱い通貨 | エイダコイン(ADA)テゾス(XTZ)シンボル(XYM)クアンタム(QTUM)ポルカドット(DOT)コスモス(ATOM) |
レバレッジ | 無料 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | Maker:-0.01%Taker:0.05%Maker:-0.03%Taker:0.09% |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
GMOコインは、日本のなかでもメジャーな取引所です。多くの銘柄を提供しており、選択肢が多いのが特徴です。
ステーキングに関しても、保有数量に制限がありません。より多く保有すれば、その分だけステーキング報酬を獲得できます。GMOコインでは、ロック期間が設定されていないため、いつでも売却、送付が可能です。
さらに、保有期間に縛りがないためいつでも自由に資金移動できます。ステーキングをするのにも申込不要で、始めたいと思ったらいつでも始められます。
GMOコインの場合、最短10分程度で口座開設できる点も魅力的です。入金もスピーディーで、即日トレードを開始することも可能です。
仮想通貨を購入する場合、資産をGMOコインに預ける形となります。そこで気になるのが、仮に破綻した場合に資金が返還されるかどうかです。
GMOコインは分別管理の対象となっており、暗号資産の保管場所はGMOコイン保有分とトレーダー保有分で物理的に分離されているので安心です。
ステーキングの利率も高めに設定されており、銘柄も多いためステーキングを初めて行いたい方におすすめです。
GMOコインの詳細は、以下記事で詳しく解説しています。
「【完全版】GMOコインの使い方は?口座開設から仮想通貨の取引まで徹底解説!」
Coincheck(コインチェック)|独自の投票システムを採用
- 独自の投票システムを採用している
- 初心者でもステーキングを始めやすい
- 付帯サービスが豊富
取引所名 | Coincheck(コインチェック) |
取り扱い通貨 | LSK |
レバレッジ | 無料 |
販売所手数料 | 無料 |
取引所手数料 | 0.1〜5.0% |
入金手数料 | 無料〜1,018 円 |
出金手数料 | 無料〜1,018 円 |
コインチェックは、独自のステーキングサービスを提供していることで有名です。ただし、2022年11月現在では新規募集を停止しているので注意してください。
コインチェックのステーキングサービスでは、LSKと呼ばれる通貨を保有して、デリゲートへ行う投票の報酬を保有量に応じて付与されます。DPoSの仕組みを採用しており、預かり資産の一部を利用してLskのデリゲートへ投票します。
投票されたデリゲートが上位101位までに選出された場合、デリゲートが受け取るForging報酬の一部がトレーダーに還元されるのです。
毎週水曜日に報酬が付与され、報酬として受領したLSKから手数料が引かれたものが口座に付与されます。コインチェックでは、17種類の仮想通貨を取り扱っており、選択肢が多い点もメリットです。
コインチェックでは、ステーキング以外でも以下のサービスが利用可能です。
- Coincheckつみたて
- Coincheck IEO
- Coincheck NFT(β版)
- Coincheckでんき
- Coincheckガス
- Coincheckアンケート
- 貸暗号資産サービス
各サービスを利用すれば、お得に仮想通貨を獲得でき、また生活費の圧縮なども可能となります。
bitFlyer(ビットフライヤー)|少ない資金からステーキング可能
- 最小100円から仮想通貨の購入が可能
- セキュリティレベルが高い
- ビットコインの取引量が国内No.1
取引所名 | bitFlyer(ビットフライヤー) |
取り扱い通貨 | LSK |
レバレッジ | 無料(スプレッド負担あり) |
販売所手数料 | 最大2倍 |
取引所手数料 | 0.01~0.15% |
入金手数料 | 無料〜330円 |
出金手数料 | 220円~770円 |
bitFlyer(ビットフライヤー)でも、2022年11月現在でステーキングサービスは休止中となっています。ステーキングサービスではDPoSが採用されており、Lisk 保有者による投票により、取引承認を行う 101 人のデリゲートが選出されています。
投票権は Lisk の保有量に応じて割り当てられます。投票により選出された101人のデリゲートが取引承認を実施するのが特徴です。
101人のデリゲートは取引承認は実施毎に、フォージング報酬としてLiskを受け取ることが可能です。ステーキングサービスを利用する場合、アカウントで1 日あたり平均10LSK 以上保有している必要があります。
ビットフライヤーでは最小100円から取引できるので、少額投資したい方に人気です。ステーキング以外でも、積み立て設定しておけば自動的に定額を買付できます。
また、ビットコインがキャッシュバックされるクレジットカードもあり、様々な方法で仮想通貨を獲得可能です。
ビットコインの取引数が圧倒的に多い点も魅力的で、多くのトレーダーに信用されています。システムも使いやすく、誰でも直感的に操作できるというメリットもあります。
ステーキングの始め方
ステーキングを始めたい場合、以下の手順でスタートできます。
- ステーキングする取引所を選ぶ
- ステーキングする通貨を選ぶ
それでは各ステップで何をすればよいのか見ていきましょう。
ステーキングする取引所を選ぶ
ステーキングは、すべての取引所で取り扱っているわけではありません。また、サービスを提供していた取引所であっても、新規募集を停止しているケースもあります。
そのため、最初にステーキングできる取引所をピックアップする必要があります。ステーキングのできる取引所のなかで、手数料などを加味して最適な取引所を選定してください。
ロック期間や最低取引量などもしっかり確認して、自分のスタイルにマッチした取引所の選定が必要となります。
ステーキングする通貨を選ぶ
ステーキングする取引所を選定したら、口座開設した上で取引所に入金処理します。入金については、各取引所によって手数料などの条件が異なります。よりお得な入金方法を採用するのがおすすめです。
入金が完了したら、ステーキングする通貨を選定してください。選定した通貨によって利回りが異なるため、より利回りの良い通貨を選定することをおすすめします。
選定が完了したら、実際に通貨を購入してステーキングしてください。
ステーキングの仮想通貨の選び方
ステーキングの手順で紹介した通り、ステーキングする仮想通貨の銘柄によって条件が異なります。ただ、仮想通貨の銘柄は多く、どの通貨を選べば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。
ここからは、通貨の選び方について解説していきます。
利回りの高さで選ぶ
ステーキングを行う最大の目的は、報酬を得ることです。より多くの報酬を得るために、大きな資産をベースに利回りの高い銘柄を選ぶことをおすすめします。
国内取引所の場合、多くが3〜6%程度の利回りに設定されているのが一般的です。これは、銀行の定期預金などと比較すれば非常に高いです。
取引所によっては、複数の仮想通貨銘柄を取り扱っている場合がありますが、単純に利回りだけで比較するのがおすすめです。
口座開設した取引所が対応している通貨の中から選ぶ
ステーキングするためには、取引所で口座開設しておこなうのが一般的です。取引所によって、取り扱う仮想通貨の銘柄が異なります。
仮想通貨を保有していてもステーキングに対応していなければ、ステーキングできません。例えば、ステーキングで用いられる銘柄としてXTZやLSKがありますが、どの取引所でも取り扱っているわけではありません。
利回りで選ぶのも良いですが、多くの取引所で扱っている銘柄であることも選定ポイントとして重視してください。
その通貨の将来性で選ぶ
ステーキングは、報酬を得る代わりにブロックチェーンの発展に協力することになります。つまり、ステーキングした通貨の将来性への投資を行っているのです。ステーキングによりネットワーク技術の向上に貢献でき、仮想通貨の価格の上昇も期待できます。
そのため、ステーキングしたい仮想通貨の将来性も加味して選定してください。価値が高まれば、単純に同じ数量を保有していても高く売ることもできるのでおすすめです。
仮想通貨のステーキングに関するよくある質問
ここまで、ステーキングについて解説してきました。ただ、まだわからないことがあるという方もいるのではないでしょうか。ここからは、仮想通貨のステーキングにおけるよくある質問について紹介します。
Q.仮想通貨のステーキングをしていると税金はかかる?
ステーキングは、定期預金における利息と同じ扱いです。また、株式の配当金にも類似していて、当然課税の対象です。
ステーキング報酬は、所得税における雑所得のカテゴリに分類されます。仮想通貨による取引全般から生じた損益については、基本的にすべて雑所得に分類されます。
雑所得の損益がプラスとなった時点で、税金の対象です。
Q.ステーキングはどれくらいの期間すれば良いの?
ステーキングする期間は、特に限度は決まっていません。ただし、取引開始時点でロック期間が設定される場合があり、その期間中は資金の移動等は行えないので注意が必要です。
ステーキングは、短期間で大きな報酬を得られるわけではありません。基本的には数年スパンで保有し続けて、コツコツと報酬を得ていくのがおすすめです。
Q.ステーキングとレンディングは何が違う?
ステーキングと似た仕組みとして、レンディングがあります。基本的には、利息を得ていくことに変わりはありません。
ステーキングとレンディングの違いは引き出し制限があるかどうかです。レンディングの場合、預け入れ期間中の引き出し制限が発生します。しかし、金利がやや高めに設定されている傾向にあります。
また、レンディングは預け入れ時の利率が固定されます。一方、ステーキングは市況に応じて利率が変動します。以上の違いに着目して、どちらがお得であるのかを判断する必要があります。
まとめ
ステーキングは、ただ暗号資産を保有していれば報酬を得られる魅力的な制度です。定期預金よりも高い利回りになっています。また、今後価値が上がる見込みの仮想通貨を購入してステーキングすれば、価値の上昇による売却益も期待できます
ステーキングにもデメリットがあるため、デメリットを正しく理解してステーキングするのがおすすめです。ステーキングに最適な取引所を選定して、お得にステーキングしてください。