メタバースとは?ビジネスでも注目されている仮想空間を徹底解説!

近年耳にすることの増えた「メタバース」という言葉ですが、内容をしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか。しかし、近い将来私たちの生活に無くてはならない存在になる可能性を秘めています。

この記事では、そんなメタバースについて詳しく解説します。ビジネスでも注目されている理由や、既にメタバースが導入されているサービスについてもご紹介しています。また、メタバースを利用するうえでのメリット・デメリットも解説していきます。

この記事を読めば周りの人よりも数段メタバースについて詳しくなり、賢くメタバースが利用できるようになること間違いなしですのでぜひとも最後までご覧ください。

目次

メタバースとは|メタバースの概要を解説!

ここではまず、メタバースの概要について解説していきます。そもそも言葉の意味を知らない方も多いと思いますので言葉の由来はもちろん、仮想空間として既に浸透しているVRとの違いも解説します。

メタバースとは?

総務省は現在のメタバースをメタバースは、インターネット上の仮想空間であり、利用者はアバターを操作して他者と交流するほか、仮想空間上での商品購入などの試験的なサービスも行われている。と公表しています。

総務省の公式HPでの説明が非常に分かりやすく的を得ています。さらに分かりやすくお伝えすると、アバターは自分の分身であり、仮想空間上の世界に入り込みます。その中では、現実世界さながらの活動が可能となっています。

時間の流れはもちろん存在し、アバターを使って世界中の人とコミュニケーションを取りながらweb上の社会生活を送ることが可能です。

VRとの違いは?

メタバースとVRは、根本的に大きく異なります。VRの場合専用のゴーグルを装着する必要がありますが、メタバースの場合は必須ではありません。メタバースはインターネット上の仮想空間であるため、VR機器の有無は関係ないのです。

VRはゴーグルを装着することで仮想空間がまるで目の前に広がり、現実かのように体験することが売りです。そのため、メタバースとVRを組み合わせることで、目の前にインターネット上の仮想空間があるかのように体験することが可能となっています。VRをメタバース上で活用すれば、離れていてもまるで目の前にいるかのように、身振り手振りを使ってコミュニケーションを取ることも夢ではありません。

メタバースの語源・意義

メタバースは「Meta」と「Universe」の二つの英語を組み合わせた造語です。「Meta」は超越を意味し、「Universe」は世界を意味しています。その名の通り、メタバースは現実とは違う世界、すなわち仮想空間を意味しています。

そもそも、メタバースは1992年にニール・スティーヴンソンによって書かれた「スノウ・クラッシュ」から来ているとされています。「スノウ・クラッシュ」は人間がアバターを使用してネット空間でやり取りを行う姿が描かれています。この小説はメタバースという言葉だけでなく、アバターという言葉を作り出した事で非常に有名です。

メタバースの登場でアニメの世界を体感できる?

みなさんは数年前に公開された「サマーウォーズ」という映画をご存じですか?ご存じの方も多くいらっしゃることと思いますが、サマーウォーズの舞台はまさしくメタバースです。

サマーウォーズではOZと呼ばれる仮想空間上に自分のアバターを作って、参加しています。そのOZでは買い物はもちろん、行政的な手続きまでもができるようになっています。さらに、実際にご覧になった方であればお分かりかと思いますが、アメリカの大統領までもが使用しており、そのアバター情報が盗まれれば、ミサイルをも撃つことができるとまで言われていました。

明日、明後日のうちにここまで実現することは難しいですが、近い将来サマーウォーズに近い状態になる可能性は大いにあるのです。

メタバースが注目される理由

ここまで、メタバースの概要を説明しました。ここからは、メタバースがなぜ世界中で注目されているのかを解説していきます。

無限の可能性を秘めていることは、なんとなくお分かりかと思います。以下では、具体的な理由を解説していますので、今後ご自身の生活とどのように関わっていくかイメージしながらご覧いただくとより楽しめると思います。

オンライン上でのコミュニケーションの発展

メタバースはインターネット上の仮想空間を舞台としているので、世界中のどこにいても参加することが可能です。そのため、世界中の人とコミュニケーションを取ることが可能です。

既に世界中の人とコミュニケーションをとれるツールは存在しているのでは?と思われたかと思いますが。例えばSNSを活用すれば誰とでも連絡が取れます。しかし、メタバース上でのコミュニケーションはSNSよりも濃いものになるのです。

今後も発展することを踏まえればメタバース上でできることはより一層増えていきます。現実生活と遜色ないコミュニケーションを取れるようになります。

また、オンライン上でのコミュニケーションにはビジネスの観点も忘れてはいけません。メタバースによるコミュニケーションを利用することで、よりグローバルなビジネス展開がしやすくなります。

感染症対策

全盛期ほどの勢いはないにせよ、感染症対策は今後もマストです。オンラインミーティングがかなり浸透したとはいえ、まだまだオフラインでしか実現できないことが多い現状です。

メタバースがより発展すれば、オンライン上でできることが格段に増えていきます。現在、オンラインでの仕事がやりにくいと感じている方は一定数いらっしゃることでしょう。メタバースが今後浸透すれば、そんな悩みを解決できる可能性があります。

メタバース上でのコミュニケーションは、オンラインミーティングよりも各段に臨場感があります。より現実に近い形で仕事ができるようになるのです。

VRの浸透

VRは数年前から人気を見せ、現在ではかなり浸透しました。特にエンターテイメントや教育の現場では良く活用されています。ご自宅にVR機器がある方も増えたのではないでしょうか?

現在、仮想空間に対する意識が少しずつ変わってきているといえます。当初は流行に敏感な方しか知らなかったVRも、今では老若男女問わず存在を認識しています。

よりVRが浸透しメタバースが発展すれば、VRを活用して在宅しながら本当に目の前にいるかのようにコミュニケーションを取ることも夢ではありません。

Facebookの参入

世界中の人が利用しているSNSであるFacebookが、実は「Meta」という社名に変更になっていることをご存じでしょうか?

「Meta」とは、文字通りメタバースのMetaです。世界を代表するIT企業が社名を変更するほど、可能性に溢れていると捉える事ができます。Facebookの社名変更を皮切りにさまざまな企業がメタバースへの参入を発表しているほどです。

明日明後日のうちに何かが大きく変わるわけではありませんが、今後メタバースは必ず私たちの生活に影響を与えるはずです。今後の動向を追ってみるのも楽しいかもしれません。

NFTゲームの盛り上がり

NFTゲームはゲームをプレイしながら、お金を稼げる非常に魅力的な存在です。NFTと呼ばれる代替不可能なデータを駆使することでデータ自体に価値をつけています。

そのため、ゲームのデータ自体はもちろん、ゲーム内に登場するアイテムにも価値が付いています。そのため、暗号資産と組み合わせることでゲーム上でお金を稼げる仕組みが出来ています。NFTゲームでは、その仮想通貨を活用してメタバースの要素を取り入れているゲームが増えているのです。

NFTゲームは近年徐々に人気が高まり、有名なスクウェア・エニックスもNFT領域のエンタメに参入することを発表しています。今後さまざまなゲームが発表されより浸透すれば、NFTゲームだけで生計を立てる人も増えてくるでしょう

メタバースでできることとは?

ここでは、メタバースでできることを解説しています。紹介しているものはメタバースでできることの一部にすぎません。現在ではビジネスやイベントに特化しているものが多いですが、今後はより実生活に近いものも増えてくると考えられます。

ゲーム|実生活さながらのプレイ

メタバースを活用すればゲーム上で実生活さながらのリアリティのあるゲームがプレイできるようになります。

現在でも、一部のゲームでメタバースは採用されています。分かりやすく具体例を挙げるとどうぶつの森がそれにあたります。ニンテンドーが販売しているどうぶつの森は、自分のアバターを造りその世界で家を購入し生活していくゲームです。

現在でも、オンライン上で世界中の人が遊んでいます。メタバース要素として、オンライン上で会社を作った方がいます。と言っても実際にお金を稼いでいるわけではありませんが、どうぶつの森のなかでの雑草除去作業を代行してくれる会社です。

どうぶつの森の中での雑草は非常に厄介だそうで、それを代行してくれるので非常にありがたいと人気を博しています。新人社員向けの研修動画もyoutubeにアップされているそうで、かなり本気で取り組んでいることが伺えます。

また、イギリスのインテリアブランドの「オリヴィアズ」は、どうぶつの森の中での住宅とインテリアのコンサルティングを始めたそうです。かなり本気で、打ち合わせ・相談はもちろん、デザインの提案までもしっかり行ってくれるそうです。

バーチャルライブ|誰でも気軽にイベントへ

メタバース上でのバーチャルライブの開催も広がりを見せています。2021年には有名なジャスティン・ビーバーがメタバースでのライブを開催しています。

また、現在非常に人気のあるバトルロワイヤルゲームである、フォートナイト上でのバーチャルライブも記憶に新しい所です。数年前には人気ラッパーのトラヴィス・スコットのライブには世界中から2,700万人が参加したそうです。

また、2021年にはフォートナイト上のライブに日本のアーティストである星野源さんが参加したこともあり、日本でも盛り上がりを見せています。

バーチャルライブに参加するには特定の時間にゲームにログインし、特定の場所に移動する必要があるため、現実世界での動きをゲーム上で行っている形です。

現在ではまだ目新しいイベントですが、コロナウイルスの影響もありオンラインライブが広がっている中で、今後メタバースを活用したバーチャルライブも増えてくることでしょう。

また、バーチャルライブが広がることでアーティストのライブはバーチャルが当たり前となり、ある特定のメタバース限定ライブともなれば、メタバースの注目度はさらに上がること間違いなしです。

バーチャルオフィス|離れていれも快適なコミュニケーション

バーチャルオフィスはコロナウイルスの影響もあり、近年かなり注目を浴びています。オンライン上でのやり取りは何かと煩わしい部分が多く存在しますが、社内でバーチャルオフィスを活用すれば、円滑なコミュニケーションが取れるようになるのです。

バーチャルオフィスには3つのタイプがあります。それぞれ解説していきます。

・3Dメタバースタイプ

・2Dメタバースタイプ

・音声のみのタイプ

3Dメタバースタイプは、近年の3Dゲームのような空間でアバターを使って出社します。誰がどこにいるのかが一目でわかるので簡単にコミュニケーションを取りに行けます。また、3Dであるため声だけでなく表情やボディランゲージまでもが分かる会話が可能です。

3D空間を活用して、遠隔地にいながら取材を行ったり、オフィスで実施していたイベントや教室もオンライン上で気軽に開催できるようになります。

2Dメタバースタイプの特徴は何といっても、デバイスやインターネットのクオリティにとらわれない点です。3Dメタバースはどうしてもデバイスやインターネットに負担がかかるため、環境が悪ければカクついたり最悪の場合は接続できないこともあります。その点、2Dであればどこでも簡単にコミュニケーションが取れるのです。

最後に音声タイプです。これは通常の電話と変わりませんが、スムーズな会話が可能です。

Eコマース|オンライン上での企業と顧客の接点の創出

メタバースをビジネスにうまく活用すれば、事業の拡大が可能かもしれません。メタバースはコマースとの相性が非常に良く、仮想空間での販売は、これまでにはない新鮮な環境を用意することができます。

すでに多くの事例があり、大企業も参入しています。「バーチャルマーケット」とよばれるメタバース上でのイベントでは、セブンイレブンやソフトバンクが出展を行っており、アバターの販売や、ゲームの体験などが可能となっていました。

また、百貨店がメタバース上で店舗を再現するプラットフォームも存在しています。仮想空間上に設けられた百貨店をアバターを使って歩きます。その中で実際にショッピングが可能で、店員さんの接客はもちろんのこと、メタバース上で友人と待ち合わせなども実現しています。

渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトでは、仮想空間上に作られた渋谷を散策することができます。KDDIが運営しており、アプリを使って仮想空間に入り込むことができます。

現在でも発展が続いており、当初は駅周辺だけでしたが現在では原宿も新たに作られているそうです。渋谷5Gプロジェクトは、実際に顧客と繋がるわけではありません。しかし、今後イベントなどで使用される可能性もあり楽しみです。

メタバースがもたらす未来とは?

ここからは、実際に今後メタバースが私たちにどのような影響を与えるのかをご紹介していきます。

まだまだ、発展途上のメタバースですが、先ほどご紹介した「サマーウォーズ」のOZのように私たちの生活により身近になる可能性は大いにあります。

現実生活の一部がメタバースに入れ替わる可能性がある

メタバースが今後、浸透すれば現実生活の一部に入れ替わる可能性があります。上述した通り、百貨店がメタバース上で出展すれば実店舗に訪問する機会は減るかもしれません。

また、役所など人が集まる場所では感染症対策の側面もあり、メタバース上での手続きに変わる可能性があります。メタバース上で手続きができるようになればわざわざ出向かなくてよいので非常に便利です。

さらに、旅行もバーチャル上で気軽に行えるようになります。もちろん、その場特有の雰囲気はネット上では体験できませんが、気軽に現地を楽しめるのは非常に魅力的です。また旅行の下調べとしてメタバースを活用するのも良いかもしれません。

今後市場規模は拡大する

メタバースの市場は今後確実に拡大していくと考えられています。世界的に有名な企業であるFacebookが社名を変更しました。それにともないVRなどの技術に1兆円の投資を行ったほどの注目度があります。さらに、その影響でさまざまな企業が進出を発表しています。北米ではメタバースを活用したゲームだけで、市場規模が4,785億に達するともいわれています。

今後はゲームだけでなく、さまざまな分野に広がっていくことでしょう。自分には関係ないと思っている人でもふとしたタイミングで活用する機会があるかもしれません。

今後を踏まえ、メタバースの最新情報は耳に入れておいても損はないかもしれません。

さまざまな業界が参入してくる

現在はゲームやエンタメの業界で注目されているメタバースですが、将来的にはさまざまな業界が参入してくることは間違いありません。

上述の通り、より私たちの生活に身近な業界で参入してくれば、多くの方がメタバースに触れるようになります。例えば、スーパーマーケットをメタバース上に作れば、自宅にいながらより現実に近い形で食材の購入ができます。また、病院なども実現するかもしれません。病院が実現すれば、定期的な検診や薬を貰うだけの方は実際に対面で合っているかのような形で自宅で完結させられるかもしれません。

さらに、行政的な部分をメタバース上に移設できれば、手続きを自宅で完了させられるので非常に便利です。

より一層私たちの生活が豊かに、便利になる可能性を秘めているメタバースの今後が非常に楽しみです。

個人のビジネスの拡大も

メタバースでは個人ビジネスの拡大が可能です。例えば、前述の通りNFTゲームの中で活用されるアバターや土地、各種アイテムにはそれぞれ価値があります。また、それらは同じものが2つと無い事を表しています。

そのことから、アバターやアイテムのデザインを考えて実際に商品にしてしまえば販売することが可能なのです。また、イラストや音楽などメタバース内で展示できるような美術作品も商品になります。

さらに、これらのアイテムを販売できるマーケットプレイスも広く開かれており、これまでチャンスが無かった方々にも新たなチャンスといえます。今後、市場規模は1600兆円にまで拡大するといわれており、今後は大企業のみならずさまざまな企業が参入するはずです。

メタバースを利用するうえでのメリット

メタバースはまさしく近未来の技術であり、利用することにたくさんのメリットがあります。ここでは、現在はメタバースに関わる予定のない人でも今後、必ず関わりたくなるであろうメリットをご紹介しています。

さまざまなイベントに容易に参加できる

先述の通り、メタバースを活用すればさまざまなイベントに容易に参加できます。例えば、バーチャルでのライブ、人気バトルロワイヤルゲーム、フォートナイトで行われたバーチャルライブは大成功を納めています。

これまでのオンラインライブとは異なり、より生に近い臨場感を感じられるのがメタバースでのライブならではです。自宅にいながら、ライブさながらの音楽を楽しめるというのは通常のライブとオンラインライブの良いとこどりです。

また、ライブだけでなく大規模な販売イベントなども既に開催されています。アバターを使ってイベント内を歩き、気になるものを見て回る。やっていることは実際に店舗に出向いた場合の買い物と何1つ変わりません。今後は、このようなバーチャルスタイルがイベントの当たり前として浸透していくのかもしれません。

これまでにないビジネスの誕生

メタバースを活用すれば、今までは考えもつかなかったビジネスが誕生する可能性があります。

例えば、実店舗を構えているお店であればそれをバーチャルに移動するだけで大きなコストカットが見込めます。従業員のお店までの交通費や、実店舗時代の家賃や光熱費などです。

また、企業であればオフィスをメタバース上に移動させれば大きなコストカットが見込めます。コロナの影響もあり在宅ワークが増えた現在、メタバース上にオフィスがあることへのハードルはかなり下がっているように感じます。

オフィスの固定費をカットした分、社員へ還元したり、新たな事業への資金にすれば企業としての安定感や今後の発展に大きく関わってきます。

まったく新しい経済圏の利用

メタバースが発展すれば、まったく新しい経済圏が作られることは間違いありません。しかし、それらは良い意味で新鮮さを感じないかもしれません。というのも、最終的に現実世界でできることがメタバースでもできるようになるということです。

メタバース上での百貨店はもちろんのこと、家電量販店、不動産、車屋さんなど、これまでに見たことのあるものがメタバース上で出店するため、全く新しい物とは感じづらいかもしれません。

メタバース上ではどんなデータも価値を持つので、例えば、トヨタ自動車のメタバース支店がメタバース上で利用できるトヨタの車を専売できるような環境になればメタバース上で新しい経済圏が出来上がるのです。

国境を越えた新たな交流

メタバースはどんな場所にいてもインターネットがあれば接続可能です。そのため自宅にいながら海外の方と、リアルで会っているかのような時間が過ごせるのです。

これまでであれば、行動にかなりの制限があったかもしれませんが、メタバース上であれば、より細かくさまざまな行動が取れるようになります。電話やSNSで会話しか出来なかった相手と、今後は一緒に買い物したり、イベントに参加したり。実際にリアルで時間を共有することが可能です。

また、国境を超えた交流でありメタバースであるからこそ、個人ビジネスへの応用も可能かと思います。例えば、他の国の方に向けて日本語教室を開いたり、日本料理の教室を開いたりと、可能性は無限大です。

メタバースを利用するうえでのデメリット

ここでは、メタバースを利用する上でのデメリットをご紹介します。メタバースは非常に先進的で便利な一方で、少なからずデメリットが存在します。まだまだ、発展途上の仕組みなので、今後改善されていく可能性は大いにあります。

利用のハードルが高い

メタバースは現在、誰でも気軽に始められるとは言いづらい状況です。まず、メタバースの利用にはお金がかかります。誰でもイメージしやすい部分として、VR機器などのメタバースを利用するための器具や、メタバース上での通貨としての役割を果たす仮想通貨を用意するお金が必要です。そして、もちろんインターネットに接続するためのパソコンも必要となります。

また、現在メタバースは未成年は利用できない状況です。メタバースは一般的に18歳以上から利用できるものがほとんどです。メタバース上で利用する仮想通貨を購入できるのも18歳以上となっているため、現在未成年の方はメタバースの利用ができません。

脆弱性

メタバースのデメリットとして、脆弱性は非常に大きな問題です。メタバースが発展する中で、なりすましや改ざん、情報漏洩などサイバー上の驚異も存在します。また、メタバース上では仮想通貨も使用されるため、仮想通貨の情報も非常に重要です。

メタバースが発展するうえで、それらの驚異を避けては通れません。また、仮想通貨はメタバース上で現金と同じ価値をもっているので、今後の対策は必要不可欠です。

最悪の場合、先述した「サマーウォーズ」のOZで起きたような大規模な事件やテロが起こる可能性があるので、今度のメタバースの発展には注目しておくと良いかもしれません。

メタバース依存症の恐れ

メタバースでは今後、実生活と変わらない事ができるようになります。ゲームの中で、現実と遜色ない生活ができるようになってくると、そのゲームと実生活の区別がつかなくなってきます。

VRを活用した360°のメタバースには没入感があり、現実世界との隔離も大きくなります。現実世界の嫌なことがないメタバースの世界は、現実と同様に人間関係を築き、社会の一部として生活が可能です。

現実逃避として、メタバースに参加する方が増えれば、現実との区別がつかず、メタバースの世界から現実世界に戻ってこられない可能性が大いにあります。

メタバースを利用したコンテンツ

ここからは、実際にメタバースのサービスを既に利用できるコンテンツをご紹介します。既に聞いた事のある、有名なゲームもありますので、メタバースを体験してみたい方は一度遊んでみてはいかがでしょう。

FORTNITE(フォートナイト)

引用:ニンテンドーeショップ

  • 全世界で4億人以上がプレイ
  • オリジナルのメタバースを作れる
  • 誰でも無料でプレイできる

フォートナイトは日本でも、かなり知名度のあるバトルロワイヤルゲームです。バトルロワイヤルゲームの知名度が高くそのイメージが強いですが、それ以外にも、Save the Worldと呼ばれる他のユーザーと協力しながら、モンスターを倒し、拠点を守るサバイバルゲームや、Creativeと呼ばれるオリジナルのメタバースを作れるモードが存在しています。

特にCreativeは注目を集めており、マインクラフトのように自分の想像のままに、自分オリジナルの世界を作ることが可能となっているモードです。

世界中で4億人以上がプレイする巨大ゲームで、ここまでの自由度の高いゲームは非常にまれで、今後も発展を続ける巨大なメタバースプラットフォームとして注目を集めています。

NIKELAND(ナイキランド)

引用:NIKELAND公式サイト

  • 月間ユーザー2億人超えの「Roblox」上にて開設
  • 実際に遊べる
  • スポーツ選手を招待するイベントも

NIKELANDはオンラインゲーム「Roblox」にて、有名なスポーツブランドNIKEが立ち上げたナイキのバーチャル・テーマパークです。「Roblox」は月間ユーザー数が2億人を超える大人気ゲームで、その中のNIKELANDでは実際に鬼ごっこやドッジボールをプレイして遊ぶことができます。

また、過去にはNBAのスター選手であるレブロン・ジェームズを招待するイベントを開催されました。ファンはメタバース上でレブロンとハイタッチかわして、ゲームを一緒にプレイするなど、ナイキは積極的にメタバースにかかわりを持っています。

Second Life(セカンドライフ)

  • 2003年ころに流行
  • メタバースのきっかけ的存在
  • 現在でも通用するシステム

Second Lifeは2003年にアメリカのLinden Labが開発したソフトウェアです。仮想空間を舞台にユーザー同士でコミュニケーションを楽しめる、今のメタバースのさきがけともいえる存在です。

当時はまだ、ガラケーの時代ですから、そんな時代に現在のメタバース的なゲームを発表した事から、当時は早すぎるともいわれたようです。

当時から、仮想通貨での取引や、仮想空間内での不動産売買、イベントなど今と何の遜色もない事が行えました。そんなことからも当時大流行したそうです。

まとめ

この記事ではメタバースについて徹底解説してきました。メタバースは今後必ず発展していくと考えられます。メタバースの発展は私たちの生活を大きく変える可能性を持っています。私たちの生活の一部になり替わるともいわれています。

今後、メタバース上で普段の買い物や、行政上の手続きが行えるようになるかもしれません。家にいながら行政上の手続きができるとなれば非常に便利です。

しかし、メタバースには注意すべきデメリットも存在します。メタバース上で自分の代わりとなるアバターは、いわば、個人情報の塊といえます。それが、誰かの仕業によって情報が漏れれば大きな事件に巻き込まれる可能性もあります。

今後、メタバースは私たちの生活に無くてはならない物になるかもしれません。しかし、注意点があることも忘れないようにしましょう。

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